サッカー男子のパフォーマンスを向上させる靴選びとは
先日いらっしゃったお客様は、高校サッカーを頑張っている男子。
- 吐いてしまうほど頭痛がひどい
- 疲れているけどぐっすり眠れない
- 足が疲れて張っている
- 爪が変形
- 低体温
- 疲れているけど熟睡できない
そんなつらい状態なのに、病院で検査をしても異常なしと言われてしまったそう。
サッカー推薦で入学したので、そんな状態でも懸命に練習に励んでいるけれど、頭痛がおさまらなくて思うように力を発揮できない。
そんな相談をいただきました。
激しい練習をして帰ってくるのに眠れないなんてつらいですよね。
お母さまからご相談を受けて、息子さんの足と靴を拝見しました。
予感的中!
原因は靴にありました。
ぴったりなサイズの靴の快適さに驚く。すべてが大きすぎた
ジャストサイズのスニーカーを履いていただきました。
すると
ジャストサイズの靴をぴったり履くって、こんなに軽くてラクなんですか!?
足に靴が付いてきて、履いてないみたいに歩ける!
そして、今まで履いていたローファーをもう一度履いてもらいました。
わ~!!もう今までの靴、履けないや!
兄弟のローファーを間違えて持ってきたのかと思ったくらい、ガバガバで歩けない
『このローファーじゃ、学校に行くだけで疲れるんじゃない?』と私が聞くと、
『もう、学校についた時点で疲れて、勉強がいやとかじゃなくて、座っているのもだるい』
とサッカー男子。
計測すると足の長さは25cm。
かかとも小さめ。
なのに履いていた靴は・・・横も縦も全て大きすぎました。
ローファーのかかとはこすれて破れていましたし、足裏の一番体重がかかる部分は、こすれて穴が空いていました。
- サイズが合っていない
- 靴の中で足が動くほどゆるい
そういった理由から、靴の中で足が歩くたびにズレて擦れているのです。
つまり足がいつも安定せずにぐらぐらしている状態。
そんな状態では、足だけでなく体が疲れます。
そもそもジャストサイズの体感を知らないのですから、合っていないことが自分でわからないのは仕方ありません。
いいパフォーマンスは『靴と足が一体化している状態」の時に発揮できます。
それが最高の状態なのです。
まっすぐ立つことすら出来ない息子さんの状態をご覧になったお母様。
とても驚いていらっしゃいました。
一度きりしかない高校サッカー。
後悔の無いように
全力を出せるように
最高のパフォーマンスが出せるように
応援したい気持ちが高まります。
靴をすべて見直すことを提案しました。
全て買い替えることは、すなわち足元環境を変えることになります。
翌日から履かなくてはならない学生ローファーは、とりあえずその場ですぐに出来る限りぴったりになるように調整しお渡ししました。
すると数日後に…
調整してもらったローファー、かかとはまだ大きいけどめちゃくちゃ歩きやすくなりました!
それに、登下校に履いても疲れなくなりました!
といううれしいメッセージが!
まさか靴がこんなにも関係しているなんて、思っていなかったようです。
ぴったりな靴を体験して「自分に合っている」という体感を味わうことの大切さ
彼とお母さまにご提案したことは、履いている靴全てを変えることです。
- 学生ローファー
- サッカースパイク
- 普段履きのスニーカー
- 学校の上履き
- 学校の運動用シューズ
ローファーは黒ならOKという事で、おすすめのローファーをご試着していただきました。
ジャストサイズのローファーを試着してみた彼は
わー、かかとがついてくる!
左だけちょっとゆるい気がするけど、今までにないフィット感!
ジャストフィットするスニーカーを履くという経験をしているので、足をどんな状態にするとラクになるのか体感済み。
本当にラクなものを体は求めているので、その体感を忘れません。
左の靴は調整をして、動かない状態にしました。
『靴はかかとが命だから、靴ベラ使ってね』と伝えると『はい!』と気持ちいい返事をしてくれました。
この前、調整してもらったローファーも、あれに変えてから、からだの疲れがすっごく変わりました。
ほんと靴って大事ですね!
その後、マイ靴ベラを手にして張り切って学校に行っているとママから連絡がありました。
大きめの靴がもたらす体への影響とは
彼が以前履いていたローファーは、横も縦も全て大きすぎるものでした。
ゆるいから、足が動く
↓
爪が当たる
↓
指をまっすぐに出来ない
↓
指の関節を使った歩き方が出来ない
↓
血流が滞る
↓
むくむ
低体温
不眠
疲れ
といった流れで、知らないうちにどこかに不調をきたしてたのかもしれません。
みなさん、誤解されていると思うのですが、大きいサイズは体にとって負担なのです。
足が入りやすいっていうことは、脱げやすい靴ということです。
ゆるいとどうなるか・・・は先程説明しましたよね。
本当は靴ベラを使わないと入らないくらいがちょうどいいのです。
幅だけではなくかかとも細いということも
次にスパイクです。
スパイク選びはなかなか難しく、合うものに出会えなかったようです。
『足幅が広いので、広いシューズを探していました』と言って持ってこられたのがこちらです。
『広い幅のシューズを履いても小指が当たって痛い』ということで、メーカーやシリーズを変えながらいろいろ試したそうです。
ですが、何を基準に靴を選んだらいいかわからない…という状態だったそうです。
ジャストフィットした靴を履いたことがなかったのですから、仕方ありませんよね。
そこで、先日測ったサイズなどを参考に私が探して最適とご用意したものがこちらです。
見るからに細い!ですよね。
このわたしがご用意したスパイクは、幅だけではなく、かかともとても細いもの。
幅が細いだけだと思っていたサッカー男子の足は、実はかかともとっても細い足だったのです。
最初は、本人も『こんな細い靴、履けない!』と驚いていました。
ところがです・・・
ジャストフィットするスニーカーを履いて室内を歩くと、入らないと思っていた細身のスパイクが入りました。
ジャストフィットの靴は足のむくみを取ってくれるので、少し歩いてみただけでも、足のむくみが少しだけ変化するのです。
何とも言えないほどかかとがジャストフィットしたようです。
こんなにフィットするスパイクは初めて!
少しきつく感じる時の秘策もお伝えしたのでした。
どんな靴でも空中足囲で選ぶことが大切
彼が言っていたことば。
『かかとがついてくる!』
初めてぴったりパンプスを履いた時のご感想ととっても似ています。
スパイクもパンプスも足の幅とかかとがポイントだという点では同じなのです。
自分の足は幅が広いと思っているかもしれません。
それは、立っていて体重がかかっている状態で測るので、その結果、足が一番広がった状態、つまり足の最高に太い状態の足を見てるからなのです。
本当に測るべきは、体重をかけない状態の足の幅です。
なぜなら…
歩いている時
走っている時
足を運ぶ時
足は宙に浮いているわけですから、体重のかからない時間の方が長いのです。
靴選びはそのサイズ(空中足囲)で選ぶことが必要なのです。
いいパフォーマンスは靴選びから始まる
いいパフォーマンスは『靴と足が一体化している状態」の時に発揮できます。
つまり、いいパフォーマンスは靴選びから始まるのです。
- 足を知ること
- 履き方を知ること
- ジャストサイズを体感すること
なのです。
これはスポーツをしている人にだけ関係することではなくて、全ての人に共通することです。
あなたもまずは、自分の足をしっかり知る事から始めてみませんか。
もしかしたらその不調、思っていた原因とは違うところから来ているかもしれませんよ。
浦安在住のフットカウンセラー。
自分自身が長い間足の痛みと合わない靴に悩んできました。やっとその原因と改善法にたどり着き、今ではパンプスも履けるようになりました。
そのたくさんの学びと経験から、足そのものを調整していくこと+足に合う靴選び・足に合わせた靴の調整+正しい歩き方で、靴と足のお悩みを根本的に解決するオリジナルコースを提供しています。