自分と向き合う一人旅ードイツ編1

こちらの記事で、日帰りでも旅に出ることの楽しさを知ったというお話をしました。

一人で国内を何か所か旅したのですが、2度目に人生を変えた旅は、『53歳になる前のドイツへの旅』でした。

今回はハプニング続出のドイツ旅のお話をしますね。

ドイツへの一人旅はまさに自分と向き合ういい時間になりました。

特別な年齢だった『53歳』

私の父は53歳になる1か月前に、クモ膜下出血が原因で亡くなりました。

ある日、突然頭痛を感じ多様ですが、自力で帰ってきました。ですが翌朝、泡を吹いて倒れました。

手術をしたのですが、残念ながら10日後に亡くなりました。

当時、同じ病名で助かった元力士の方もいらしたのに、その時、大学病院に勤務していながら、全く役に立たなかった自分を責めたことを覚えています。

そして、人生、いつゲームオーバーになるかわからない。
その時、自分は後悔しないでいられるのかな。

そう強く感じました。その時から『53歳』という年齢が、私にとっての節目の年齢として頭に刻み込まれました。

結婚して家庭を持ったあともずっと、
『自分は53歳になるまで、家族に対して後悔のない人生を生きよう』
そう思って生きてきました。

『自分のために』ではなく『家族のために』というのは、いささか迷惑だったかもしれませんね。

一生懸命になりすぎていたところもあったかも知れません。熱くなることばかりでした。

どうやら無事に53歳を迎えられそう…と思えたころ、
『自分のために、何かチャレンジしてみたい』
という気持ちになりました。

『一人で、どこかに行きたい』

その頃、息子が半年の予定でドイツ北部に住んでいました。

ドイツは昔から行きたかった国でした。

歴史あるものを大切にしながらも近代的なスタイリッシュなデザイン
健康に対する意識の高さ

何より「女性1人旅でも安心な国」と聞いていました。

「そうだ、ドイツに行こう!!」と思い立ち、家族に伝え、準備を始めます。

「息子のところへちょっと寄って、生活する街を見てみたい!」と伝えると、「別に来なくていいよ、ドイツは広いんだから他を楽しみなよ」としお対応でした。

「行ったら会えるだろうし」なんて軽い気持ちで準備を進めました。

夫の仕事をかなり手伝っていたので、あまり家を空ける気にならず、3泊5日に。

そんなパッケージツアーなんてありませんから、フリープランの自分旅です。

どうしたら、めいいっぱい楽しめるかと、少しの時間でもワクワクして計画を立てていました。

ドイツの旅の計画はワクワクの時間

『そうだ!ドイツに行こう』と決めてから、まず考えたことは、『ドイツ国内を列車で旅すること』でした。

ちょうどその頃、深夜にNHKで「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」という番組を見たのですが、車窓の風景が美しく、列車の中も日本と違ったのんびりした感じがあって、ステキでした。

関口さんのさりげない英語を聞いていると…「これなら何とかなるかもしれない」と大きな勘違いをしてしまいます。

でもね、今まで『英語が話せる』イコール『完璧な英語』しか頭になかった私が、『なんとかなるかもしれない』なんて考えるようになったのは、大きな変化。

自分でも驚きでした。

『行きたい!』という気持ちは、怖いもの知らずな大人に変身させてしまったようです。

ドイツ鉄道の事をいろいろと調べて、4日間乗り放題のチケットがあることを知りました。

『これさえあれば、印籠のように見せたらどこにでも行けちゃう!』と調べるうち、現地購入の方がずっとお得と知りました。

そこで、当然、現地の空港で購入決定!です。

調べれば調べるほどワクワクがたまらなくなり、まるで、小学生が遠足の準備をしている時のようだったと思います。

ドイツの旅は波乱の幕開け

飛行機とホテルだけを予約して、夜0時50分羽田発フランクフルト行きの飛行機に乗るために羽田空港へ。

まる4日いない間の食事の準備をして、バタバタと夫に車で送ってもらいました。

ちょっとドキドキ、ワクワク。

あれほど調べてメモしたガイドブックを忘れたのに気付いたのは、チェックインして、保安検査を過ぎた後でした(涙)

調べつくし、メモを書きこんだガイドブックを自宅に置き忘れたことに気づき、ボー然としたのもつかの間。

『そうだ!この時間に空いている本屋さんを探そう!!』と出国手続きを終えて、のんびりするはずのターミナルで本屋さんを探すと…ありました!

随分端っこのお店。
閉店まであと10分。
走りました。

本屋さんに合ったドイツの本は、家に置いてきたガイドブックの半分ほどの薄さのものでした!

これは、『そんな厚い本を持って歩かない方がいい』という天からのお告げなのかな…と考えることにしました。

書き込んだ内容も、何度も考えて書いていたので、ほぼ覚えていて(笑)。
すぐさま思い出しながら書き込みました。

ドイツで寒さの洗礼を受けつつ鉄道の旅へ

飛行機に乗って座ったら疲れが出たのか、ぐっすり。
気づいたらドイツ最大の空港、フランクフルトにつく15分前でした。

到着時間は朝4時半。

まさかの凍えるような寒さ!

日中の気温の確認はしていましたが到着時間の気温まで確認せず・・・。周りを見るとダウンを着ている人ばかり。

荷物をコンパクトにすることばかり考えていた私。ライトダウンくらいは持ってこられたのに(涙)。

凍えながら、ドイツ国有鉄道(DB)の乗り放題チケット『ジャーマンレイルパス』を買いに向かいました。

『ジャーマンレイルパス』はドイツ鉄道が誇る高速鉄道(日本の新幹線と同じ)と一部私鉄も乗り放題。なのに、4日間で23,000円くらい。

日本の国土より少し小さいドイツ国内をザックリ4日間で回るにはとても便利でリーズナブルでした。

初めて話すドイツにいるドイツ人(当たり前)。
ドキドキしながら、つたない英語でレイルパスを購入し、ホッとしました。

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