モートン病とオリジナルルームシューズの誕生-靴の選び方と歩き方にこだわる私の足事情④

足と靴の専門家としてみなさまに快適な歩行ライフを過ごしてもらうべく活動している私が、どうして今のようなサービスを提供しているのか。

その理由がわかる、自分の足の悩みとの向き合いの歴史について語るシリーズの4回目です。

私は一年中ルームシューズを履いています。

ルームシューズを履いていないとすぐに足の裏がしびれてしまうのです。

足指の中指と薬指のあたりにしびれや痛みが常時出ます。

その痛みはズルズルしたものから、ドンドンするものまでさまざまです。

実は、自分でアレンジした室内履きでハンマートゥが良くなった後に、モートン病になってしまったのです。

ある日突然、モートン病に

ある日突然、痛みは発症しました。

じわーん

もやもや

どーん

モートン病の足の痛みを表現するとこんな感じでしょうか。

最初はどうしてこんな痛みが現れたのか不思議でした。

幸いなことに靴の学びを始めた頃で、ちょうど授業でモートン病の事がでてきたので、これがそれなんだと気づくことができました。

さらに自分でも整形外科の本(主人が持っていました)やネット検索で調べました。

そこでわかったことは、

一度発症したら治らない

という事。

ショックでした。

ただ、本当に幸いなことに、靴を学んでいた時期でしたので、どうしたら痛みを回避できるのかという対処法はわかりました。

それは、触れ合う神経の部分が触れ合わないように、靴の中敷きにパットを置くことでした。

モートン病とはどんな症状?

モートン病は40代以上の女性に多く見られる症状で、足の第3趾と第4趾の付け根の間が歩くたびに痛みます。(第2趾と第3趾の方もいます)

体重がかかることによって神経に触れ、『痛み』や『しびれ』を発します。

私は神経腫が出来ていて、そこに触れることにより痛みを発していました。

その痛みは『お寺の鐘が響くような痛み』とでも言いましょうか。飛び上がるほどの痛みではありませんが、じんわりと痛みます。

その痛み方は素足で歩いた時間に比例するようです。

モートン病の原因は?

調べていく中で、発症の原因として考えられるのは

  • 横アーチが崩れて開帳足
  • 第2趾と第3趾の付け根に負担がかかる
  • 柔らかく平たい足では負担がかかりやすい

(参考文献 新足のクリニック 井口傑先生 南江堂)

だとわかりました。

ネットで検索で出てくる情報では

  • ハイヒールの長時間着用
  • 先の細い靴の着用
  • 歩く時間が極端に少ない

などが原因として挙げられれていましたが、私はどれにも当てはまりませんでした。

ハイヒールも先の細い靴も履きたくても痛くて履けないし、主に歩き回るのは家の中。

原因となるものは人それぞれであり、自分にとっての本当の情報を得ることは難しいものですね。

なので、自分で試行錯誤するしかない中で、対策として思いついたことは

足の骨格を整える靴を履くこと

でした。

幸いにも、屋外では、履き方を正しくすると骨格が整うオニツカタイガーセラーノであれば、パットを入れなくても痛みなく履いて歩けました。

室内でのモートン病対策は…

主に室内で過ごす私は、ルームシューズの改良をすることでのモートン病対策を考えていかねばなりません。

落ち込むよりも、『どうしたら痛みなく過ごせるか』ばかり考えていました。

パットの位置や高さの改良を繰り返します。

試しては、位置を変え、また試す。

自分が実験台になれるので、今思えばよかったと思います。

試して痛ければ、また変えればいいわけですから。

モートン病はほんの2ミリ、パットの位置が違うとポイントがずれるので痛みが出てしまいますから。

試行錯誤の結果でうまれたオリジナルルームシューズ

しばらくして、ポイントをつかむことができ、家の中でも痛みなく歩くことが出来るようになりました。

その後も、より快適さを求めて、その他の改良を重ねていったわけですが、ある時、改良に使っていた市販のルームシューズが販売停止になってしまったのです。

それをきっかけに、私はルームシューズの自主制作を決意しました。

その辺りの波乱万丈なエピソードはまた後で語るとして、このルームシューズが仕上がってからは、本当に快適に過ごせるようになりました。

それゆえ、我が子のようにかわいいルームシューズです。

様々な足のトラブルと戦った結果得られたこと

4回にわたって私の足のトラブルの歴史についてお話してきましたが、そういった歴史があるからこそ、今の私が存在しています。

みなさまの苦しみも痛みも、過去の自分を振り返ればわかりすぎるほどわかります。

特に今でも戦っているモートン病は、なったおかげ(?)でお客様の痛みの共感や情報共有にとても役立ちました。

もともと研究好きと言いますか、理由を探して、試行錯誤しながらその対策をする。その行動をしてきた私だから、お伝えできることがたくさんあると思っています。

自らの研究結果の結晶がオリジナルのルームシューズであるtotonouシューズです。

室内での生活での足元の快適さを求めることが、外反母趾やむくみ、冷え症など、足トラブルのお悩みの解決につながるとおもって考えています。

みなさまのお悩みの解消にお役に立てるかもしれません。

今抱えている苦しみを何とかしたい、とお考えでしたら、ぜひ一度相談にいらっしゃってみてくださいね。

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