パンプスが痛いのはサイズが合っていないから?「23.5cmなんて入るわけがない」とおっしゃった方の靴選び


「23.5cmなんて
入るわけがない」
24〜24.5cmを履いていた方のパンプス選び
「パンプスを履くと痛い」
「外反母趾があるから、幅の広い靴でないと履けない」
「むくむから、少し大きめの靴の方が楽」
そんなふうに思って、靴を選んでいませんか。
もちろん、今履いている靴のサイズが間違っているとは限りません。
でも、何度パンプスを買い替えても痛いのなら、一度だけ「本当にこのサイズ、この靴が私の足に合っているのかな?」と確認してみてもいいのではないでしょうか。
先日、そんなことを改めて感じる出来事がありました。
普段履いていらっしゃるサイズは24〜24.5cmでした
今回、パンプス選びについてご依頼をいただきました。
普段履いていらっしゃる靴のサイズは、24〜24.5cm。
むくみがかなりあり、外反母趾気味で、親指の付け根の骨も大きく出ているように見える足でした。
まず、こちらから計測方法をご指定し、ご自身で足を計測していただきました。
そして、その計測図と足のお写真を事前に送っていただきました。
私は、計測された数値をそのまま靴のサイズに当てはめるのではなく、こちらでさらに計算し、パンプス選びに必要な寸法として読み替えて検討しました。
そこで、事前に私が考えたサイズが、
23.5cm。
普段履いていらっしゃる24〜24.5cmより、小さいサイズでした。
計測写真-1024x675.jpg)
Pittarikutuでの足の計測・採寸の様子。パンプスを選ぶ前に、まず足そのものを確認します。
なぜ、23.5cmを選んだのでしょうか
まず、実際に計測していただいた足の長さが、23.5cmのパンプスを検討できる長さでした。
そして、パンプスを選ぶときに私が特に大切にしているのが、親指の付け根からかかとまでの長さです。
パンプスは、つま先からかかとまでの足の長さだけを見て選ぶものではありません。
親指の付け根の位置と、靴の作りとの関係を見ることも、私はとても大切にしています。
今回、計測図からこの長さを確認すると、23.5cm以下に相当するものでした。
また、事前にいただいたお写真を拝見して気になったのが、かなりのむくみです。
けれど私は、
「これだけむくんでいるのだから、もっと大きく、もっと幅の広い靴を」
とは考えませんでした。
これまで多くの足を拝見してきた経験から、足に合わない靴を履き続けることが、むくみに影響している可能性もあるのではないかと考えたからです。
また、外反母趾気味で大きく見えた親指の付け根についても、その出っ張りに合わせて大きな靴を選ぶのではなく、まず足に合ったサイズの靴を履いたときに、足が靴の中でどう収まり、形がどう変化するのかを確認したいと思いました。
つまり、
「外反母趾だから幅広」
「むくむから大きめ」
と、見た目だけでサイズを決めたわけではありません。
足の長さ。
親指の付け根からかかとまでの長さ。
そして、足のお写真から見える状態。
それらを一つずつ確認した結果、23.5cmを試していただくのがよいと判断しました。
23.5cmのパンプスを数種類用意していただきました
今回ご用意いただいたのは、その方のために特別に作られた靴ではありません。
ご依頼いただいた方のご希望に合わせて選ばれた、一般に販売されている合皮のパンプスです。
事前の検討をもとに、23.5cmを数種類ご用意いただきました。
ただし私は、事前に送っていただいた計測図だけで、
「23.5cmで大丈夫」
と決めたわけではありません。
当日、私自身でもう一度計測・採寸しました
ご試着いただく前に、今度は私自身がその場でもう一度、足を計測・採寸しました。
そして、当日測った数値と、事前にいただいていた計測結果を照合しました。

パンプス選びのためにメジャーを使って足を計測・採寸している様子(イメージ写真です)
その結果、
事前に準備していた23.5cmで大丈夫。
そう確認することができました。
さらに、用意されていた数種類の23.5cmのパンプスを実際に拝見し、靴の形や作りも確認しました。
同じ「23.5cm」と表示されていても、すべてのパンプスが同じではありません。
その中から、その方の足に最も適していると思う一足を選びました。
事前の計測。
数値の計算と検討。
当日の再計測・採寸。
そして、実際の靴の確認。
そこまで行った上で、私は自信を持って23.5cmを履いていただきました。
「23.5cmなんて入るわけがない」
ところが、ご本人は23.5cmと聞いて、
「23.5cmなんて入るわけがない。24cmでも24.5cmでも痛いのに」
とおっしゃいました。
そう思われるのも当然だと思います。
これまで24〜24.5cmを履いていらして、それでも痛かったのです。
それより小さいサイズを勧められたら、
「もっと痛くなるのでは?」
と思いますよね。
そして実際に足を入れていただいたときにも、
「こんなにぴったりなの?」
と驚いていらっしゃいました。
ところが、そのパンプスを履いて歩いていただくと、少しずつ感覚が変わっていきました。
10分もしないうちに、最初は使っていた靴べらがなくても、すっと足を入れられるようになりました。
そして何より、23.5cmのパンプスで快適に歩けていることに、ご本人が一番驚いていらっしゃいました。
「このパンプスなら走れそう」
しばらく歩いていただいていると、こんな言葉が出てきました。
「このパンプスなら走れそう」
最初は、
「23.5cmなんて入るわけがない」
とおっしゃっていた方です。
そこから「走れそう」という言葉が出てきたことは、私もうれしく感じました。
でも、そこで一つお伝えしました。
「でも、パンプスは走るための靴ではないんですよ」
スニーカーには、スニーカーの役割があります。
そしてパンプスには、パンプスの役割があります。
私は、パンプスを「走れるかどうか」で評価するものではないと思っています。
パンプスは、装いを整え、少し背筋を伸ばして、
エレガントに一日を過ごしたい日に履く靴。
「走れるパンプスだから優秀」なのではなく、その方の足にきちんと合い、歩いたときに足と靴が一緒についてきてくれること。
そして、パンプスを履いた一日を、足の痛みばかり気にせず過ごせること。
パンプスを履くことそのものを楽しめること。
私は、そんなパンプス選びをしていただきたいと思っています。
実は、靴選びにはもう一つ続きがありました
実は、このパンプス選びには続きがありました。
その後、ShoePremo(シュープレモ)のパンプスも試していただきました。
すると、今度は、
23cm・Cウィズ
が入りました。
普段24〜24.5cmを履いていらした方が、23cmです。
でも、これも、
「もっと小さい靴を履いた方がいい」
ということではありません。
私がパンプス選びで大切にしている、親指の付け根からかかとまでの長さを確認すると、この方は23cmのパンプスを検討できる位置にありました。
だから、私にとって23cmという数字そのものが意外だったわけではありません。
むしろ、
「これまで履いてきたサイズだけでは、その方に合うパンプスは決められない」
ということを、改めて感じました。
そして、もう一つ大切なことがあります。
同じ方の足でも、靴の形や作りによって、適するサイズやウィズが変わることがあります。
今回、一般に販売されている合皮のパンプスでは23.5cm。
ShoePremoでは23cm・Cウィズ。
ですから、
「私は23cmの足」
「私は23.5cmの足」
「いつも24cmだから、どの靴も24cm」
と、一つの数字だけで決めてしまうのではなく、まず自分の足を知り、その上で、履きたい靴の形や作りと足との相性を見ていくことが大切なのだと思います。
「小さいサイズを履きましょう」というお話ではありません
ここは、とても大切なのでお伝えしておきたいと思います。
今回の例をご覧になって、
「今履いているサイズより、小さい靴を履けばいいのね」
とは考えないでください。
今回23.5cm、そして別のパンプスで23cmを選んだのは、小さい靴の方がいいからではありません。
また、
「あなたが今履いている靴のサイズは間違っています」
とお伝えしたいわけでもありません。
今履いているサイズが、ご自身の足にきちんと合っている方も、もちろんいらっしゃいます。
私がお伝えしたいのは、
パンプスを履くたびに痛いのなら、その痛みを「パンプスだから仕方がない」と諦める前に、一度、ご自身の足と靴のサイズを確認してみませんか?
ということです。
外反母趾だから。
むくむから。
親指の付け根が出ているから。
そんな理由だけで、大きめ、幅広の靴を選び続けていないでしょうか。
また、
「私はいつも24cmだから」
という理由だけで、どの靴も同じサイズを選んでいないでしょうか。
まず、自分の足そのものを測ってみる。
そして、足だけではなく、履きたい靴の形や作りも見て選ぶ。
そこから、これまでとは違うパンプス選びが始まることがあります。
最初の一足として、合皮という選択肢も
今回履いていただいたのは、一般に販売されている合皮のパンプスでした。
最近の合皮の靴には、大変よく作られているものがあります。
素材の質感も以前とはずいぶん変わり、本革に近いものもあります。
ただ、私が長く大切に履く一足としておすすめしたいのは、本革のパンプスです。
足に合った本革のパンプスを選び、必要に応じて調整しながら、大切に履いていく。
装う日にはその一足を取り出して、足元まできちんと整えて出かける。
私は、そんなふうに付き合えるパンプスを持っていただきたいと思っています。
一方で、これまで24〜24.5cmを履いていた方が、
「あなたの足にはこのサイズが合っています」
と言われても、いきなりそのサイズの本革のパンプスを購入するのは勇気がいると思います。
そんなときには、まずご自身に合ったサイズの合皮のパンプスで、
「入った」
「痛くない」
「歩きやすい」
という感覚を、ご自身の足で確かめてみる。
それも、一つの選択肢なのかもしれません。
そして、自分の足やサイズへの不安がなくなったところで、長く大切に履ける本革の一足を選ぶ。
そんな順番があってもいいと思います。
パンプスが痛い方へ
パンプスを履くと痛い。
だから、もうパンプスは履けない。
そう思っている方にこそ、一度考えていただきたいのです。
本当に「パンプスだから痛い」のでしょうか。
もしかしたら、これまで選んできたサイズや靴の形が、ご自身の足に合っていなかった可能性もあります。
もちろん、すべての足の痛みが靴だけで解決するわけではありません。
だからこそ、まず自分の足をきちんと知ること。
そして、その足に合う靴を選ぶこと。
パンプスを諦めるのは、それを確かめてからでも遅くない。
私はそう思っています。
靴と足のお悩みをご相談いただける
「靴の選び方カウンセリング」

浦安在住のフットカウンセラー。
自分自身が長い間足の痛みと合わない靴に悩んできました。やっとその原因と改善法にたどり着き、今ではパンプスも履けるようになりました。
そのたくさんの学びと経験から、足そのものを調整していくこと+足に合う靴選び・足に合わせた靴の調整+正しい歩き方で、靴と足のお悩みを根本的に解決するオリジナルコースを提供しています。


