外反母趾でもローファーを楽しめる。靴の調整で変わる履き心地

シルバーの羊革ローファー。外反母趾でもローファーを楽しめるというタイトルを添えた画像

一年前に、ご自身の足に合わせて調整した黒のエナメルのローファー。

その履き心地があまりにもよかったことから、今度はシルバーの羊革のローファーも履いてみたいと、新しい一足をお選びになりました。

先日、そのローファーの調整にいらしたのは、4年ほどお付き合いのある外反母趾のお客様です。

こちらのお客様は外反母趾があり、以前は靴選びにとても苦労され、痛い思いを重ねてこられました。

しかし、今ではご自身の足に合わせて調整したルームシューズを毎日欠かさず履かれ、足の痛みもほとんど気にならずに過ごしていらっしゃるそうです。

これまでにも、スニーカーをはじめ、ブーツやフラットシューズ、ローファーなど、さまざまな靴を一緒に調整してきました。

履きやすかったローファーを、今度は羊革で

今回お持ちくださったのは、シルバーの羊革のローファーです。

外反母趾のお客様がお持ちになったローファー

今回お持ちくださったのは、シルバーの羊革のローファーです。

エナメルは硬くて足が痛くなりやすいイメージがありますが、

「エナメルの靴がこんなに履きやすいなんて」

と、ご自身でも驚かれたとのこと。

その驚きと嬉しさが忘れられず、今度は違う革でもこの履き心地を味わいたいと、ご自身で注文されました。

同じようなデザインでも、革の種類によって履き心地は大きく変わります。

羊革はとても柔らかく、足当たりのよい素材です。

けれども、革が柔らかいことと、足に合っていることは、必ずしも同じではありません。

革が馴染んだ後のことまで考えて調整する

今回も、足の状態に合わせて細かく調整しました。

革は履くうちに少しずつ馴染み、柔らかくなったり、ゆとりが生まれたりすることがあります。

それは本革ならではの特徴でもあります。

特に今回のシルバーのローファーは柔らかな羊革ですので、履き始めと履き慣れた頃とでは、フィット感が変わることも考えられます。

だからこそ、革が馴染んだ後のことまで見越して調整し、履き慣らした頃に気をつけていただきたいこともお伝えしました。

調整後に履いていただくと、

「えっ、こんなに違うんですね!」

と、驚いていらっしゃいました。

外反母趾のお客様の着用写真

そして、にこやかにこうおっしゃいました。

「調整した場合としない場合の違いは、実際に体感しないとわからないですね」

その笑顔を拝見して、私も本当に嬉しくなりました。

外反母趾だからと、おしゃれな靴を諦めないで

以前は痛みを我慢していらっしゃった方が、今では革や色を変えて、お気に入りの靴を楽しんでいらっしゃる。

靴に携わる者として、これほど嬉しい変化はありません。

「靴が痛いから、スニーカーしか履けない」

「外反母趾だから、おしゃれな靴は無理」

そう思って諦めていらっしゃる方にも、靴の履き心地が変わる喜びを、ぜひ一度体感していただきたいと思っています。

もちろん、すべての靴が調整によって履けるようになるわけではありません。

それでも、足の状態を知り、靴の選び方や履き方を見直し、必要な調整を重ねることで、靴選びの可能性が広がることがあります。

痛みを我慢して履くのではなく、自分の足に合う心地よさを知っていただきたい。

そして、好きな靴を選ぶ楽しさを、諦めずにいていただきたいのです。

健やかに、美しく。

毎日の足元から。


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