外反母趾:22cm2E → 21cmΒ幅になったお客様
こんな細い靴、まず見向きもしませんね。今まで、広いと思っていたので2Eの靴しか見ていませんでした。
靴の幅は、幅が大きい方から
(幅広) 3E → 2E → E → D → C → B → A → 2A → 3A (幅狭)
となっています。
外反母趾等のトラブルのある方は、親指の付け根が当たらないように
「幅の大きい靴」や「バレエシューズ」を選ぶことが多いのはないでしょうか。
楽な靴を見つけても、長時間歩けない理由
足全体を見せていただいて分かったことは
- 足幅は広くない
- 足指が長い
- アーチが高い
- 大きいサイズの靴を履いている
更に、指などの細かい状態を見せていただくと、長時間歩くのはつらいとよくわかります。
- 親指の付け根が外側に張り出している
- 指先がギュッと窄(すぼ)まっている
- 小指の爪が小さくなり外側に向いている
- 薬指は赤く腫れたようなっている
- 指が浮いている
- 親指は巻き爪気味
こういった症状の多くの場合、足指を使って歩いていないので、足指の力がほとんど入りません。
また、大きい靴を履いているので、すねの外側がとても張りカチカチになり、むくんでいます。
このお客様は、ご自分で足のマッサージをしてむくみを取っていたそうです。
小さいサイズ、22㎝2E幅 → 21㎝C幅のご提案
細かいところまで詳細計測をしてみると……
- 全体の長さは21.5㎝
- 足指が長い
- 指の付け根から、かかとまでが短い
そして、足の状態から判断して、パンプスのサイズ 21cm C幅 をお試しいただきました。
(幅広) 3E → 2E → E → D → C → B → A → 2A → 3A (幅狭)
「2E幅」の靴から、「C幅」の靴ですから見た目も全然違います。
「こんな細い靴、まず見向きもしません」と驚かれるのも、当然です。
実際に、3分ほど履いていただくと「なんだかゆるく感じてきました~」と、とても早い反応です。
でも、本当のサイズは21㎝C幅ではなかった
お客様はC幅で満足されていましたが、
「もしかしたら緩くなるかな…」と私が感じていたので、少しきついですがB幅を履いていただきました。
さらに細い、22㎝「2E幅」 → 21㎝「Β幅」へのご提案です。
やはり、このB幅では親指の付け根がきつく感じたようでした。
(幅広) 3E → 2E → E → D → C → B → A → 2A → 3A (幅狭)
こうして見るだけでも2E幅 → Β幅はかなりの開きがありますから、きつく感じるのも当然です。
ところが、Β幅で15分ほど歩いていただいた足は……
「左はもう、ジャストフィット!」
「右のかかとが少しだけパカパカします」
思った通りでした。
右のかかとの浮きは、インソールで調整し、親指の付け根のきついところを緩めたら、ぴったり!
足が赤く血行不良を起こしているようにも、食い込んだ感じも見られず、無理して履いてるようには見えません。
足が痛くならない本当のサイズは、一見良かった「C幅」ではなく、21㎝の「B幅」でした。
外反母趾は「当たらない」より「動かない」
特に外反母趾の方は、親指の付け根が当たらないように、幅だけではなくサイズ自体が大きい靴を選ばれる傾向があります。
でも、足が痛くなるのは、外反母趾の部分が当たるからではなく「擦れて痛い」からということも、多々あります。
靴の中で足が動かないサイズを履く。
また、左右の甲は厚みが違っていることもありますので、調整をする。
そして、「ぴったりで動かない、だけど痛くない」サイズで、快適に靴を履いていただきます。
ぴったり靴のメリット
- 足のむくみが取れる
- 足から温かくなる
- 冷え性改善
- 猫背の改善
- 尿もれ改善
靴の中で足が動かないぴったり靴は、足本来の動きや、足の甲を使って歩くことを助けてくれます。
当たって痛いから
かかとが脱げそうだから
そう感じる靴を履いていると、全く違う筋肉を使うことになりますし、姿勢にも大きく影響します。
また、ぴったりの靴は、足の指も使うので、血行促進されて足全体が温まります。
「足指が温かくなってきた」と感じる方はとても多いです。
これは、足のむくみ解消にも繋がっていきます。
既にお持ちの靴もぴったりに調整すると、履き心地は今までとは違ってきます。
履ける靴は大切ですが、好きな靴を履きたいですよね。
足を正しく使うようになると、足はスルスルと細くなっていくのでサイズも変わります。
ですから、いきなりパンプスを履くことはお勧めしていません。
足の筋肉を育てるため、骨格を整えるためにスニーカーで歩くこともご提案しています。
足が当たって痛いと、スニーカーこそ大きなサイズを選ばれます。
脱げないようにすることが可能ですし、柔らかいですから、パンプスに比べると多少の痛さは軽減します。
先ほどのお客様も、23㎝の大きなスニーカーを脱げないように履いていたそうです。
スニーカーもいくつかお試しいただき、適正サイズのご提案をしました。
スニーカーも、足と一体化させて履いていると、結んだ紐が長くなってきます。
それだけむくみが取れているということです。
足を正しく使うと、結果的には体までが整います。
運動する習慣がなくても、日常の歩くことに少し意識を向けると変化を感じます。
- 足のむくみが取れる
- 足から温かくなる
- 冷え性改善
- 猫背の改善
- 尿もれ改善
これまで色々試してみたけど変わらないなら、足を丁寧に細かく見て、あなたの足の癖や状態を知ることから始めてもいいかもしれませんね。
メールマガジンでは、さらに細かくお伝えしています。
また、「私の足はどうなの?」気になったら、お問い合わせからお気軽にご相談ください。
浦安在住のフットカウンセラー。
自分自身が長い間足の痛みと合わない靴に悩んできました。やっとその原因と改善法にたどり着き、今ではパンプスも履けるようになりました。
そのたくさんの学びと経験から、足そのものを調整していくこと+足に合う靴選び・足に合わせた靴の調整+正しい歩き方で、靴と足のお悩みを根本的に解決するオリジナルコースを提供しています。